研究課題/領域番号 |
15K19266
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
伊佐早 健司 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (70621407)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 脳卒中遠隔医療 / 教育 / e-lerning / デジタル教材 |
研究実績の概要 |
現在急性期脳梗塞治療には著しい地域格差があり,これを是正し均霑化を図るためには,脳卒中に特化した遠隔医療(telestroke)の普及活動が必須となると考えられる.地域の環境によらずにtelestroke導入方法を学習できるシステムを構築できれば,tPA静注療法が可能となる施設が増え,日本国全体の脳卒中診療体制の診療レベルを向上し,均霑化を図ることができる.本研究の目的はtelestroke実践に必要な教育システムをインターネットを用いて構築することである. これまでに我々は1Hub-1spokeのtelestrokeネットワークを構築し,この過程に必要な条件を検証してきた.この中で最も学習が必要な条件は脳卒中重症度評価の診察方法であるNIH stroke scale及びこの診察をTelestrokeを介して行う上での必要な診療補助方法を習得することである.これを習得するためのビデオ,スライドからなるデジタル教材を作成した. 模擬患者の傍らにいるSpoke担当者に対し,このデジタル教材を用いて教育を行った.模擬患者の診察をTelestroke機材を介してHub担当医が行い,spoke担当者は診療補助を行った.教育前後での診察に要する時間を測定し,デジタル教材の教育効果を検証した.NIHSSstroke scaleの項目の内,spoke担当者の判断が必要である注視,視野,感覚,消去現象の項目で教育効果を認めた. 今後このデジタル教材の教育効果について一部を2016年日本遠隔医療学会において報告した。2017年9月に京都で行われるWorld Congress of Neurologyにて発表予定である.今年度中にデジタル教材を用いたe-learningシステムを構築し,いずれの場所であってもTelestrokeネットワーク構築に必要な技能及び知識が習得できる体制を構築する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
デジタル教材作成にかかる期間が当初の予定より長期となっており,2年間の研究期間を3年へ延長した.
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今後の研究の推進方策 |
今後このデジタル教材の教育効果について一部を2016年日本遠隔医療学会において報告した.2017年9月に京都で行われるWorld Congress of Neurologyにて発表予定である.今年度中にデジタル教材を用いたe-learningシステムを構築し,いずれの場所であってもTelestrokeネットワーク構築に必要な技能及び知識が習得できる体制を構築する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
脳卒中遠隔医療の判断,支持を行うHub担当者に対するビデオ教育教材を作成する予定であったが,通信機器の進歩,遠隔医療にかかわる法的環境の変化により教材内容の変更が生じた.これにより教材作成に予定以上の時間がかかり,計画が遅延した.
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次年度使用額の使用計画 |
今年度中にビデオ教材の作成,e-learning化を行う.教材の教育効果を確認するため,Hub,Spoke担当者にTelestrokeを用いた診察を行い,教育前後で診察時間に変化があるか検証する.
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