• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実施状況報告書

危険ドラッグ誘導性の不整脈に特異的な蛋白及び遺伝子を用いた突然死診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K19269
研究機関千葉大学

研究代表者

永澤 明佳  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (30536735)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード危険ドラッグ / 先天性QT延長症候群 / LQT遺伝子 / 突然死
研究実績の概要

本年度は危険ドラッグ使用中の突然死事例4事例の心血及び心筋よりDNA抽出を採取した。抽出したDNAを用いて対象遺伝子であるKCNQ1、KCNH2、KCNE1、KCNE2領域のシークエンス解析を行った。その結果、これまでの集積したデータと合わせてKCNQ1領域のG1927A、KCNH2領域のA2096C、KCNE1領域のG253A、KCNE2領域のA22GのSNPがコントロール群と比べ有意に検出率が高くなることが明らかになった。
本年度は危険ドラッグの規制に伴い、使用者及び使用中の突然死事例が少なく検体数が予定数集められなかった。よって、今後も続けて検体数を増加してよる詳細な検出率を検討していく予定である。
また、これらのデータを元に予備実験として心筋細胞を用いて、目的遺伝子をSiRNAにてノックダウンすることで遺伝子変異モデルを作成し、目的遺伝子変異時のマーカー検出を行い、これらの実験結果を元に動物モデルであるラットを用いてより詳細なマーカー検索を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は危険ドラッグの法的規制が進み、使用者数が低下したため、対象事例としていた危険ドラッグ使用者の司法解剖事例が少なかった。そのため検体数が増やせず、予定していたデータの集積が遅れていることが実験が遅れている原因である。危険ドラッグ使用中突然死の原因遺伝子の特定が遅れてるため、動物実験まで移行できていない。しかし、事例が全くなくなったわけではないため、今度も対象事例において遺伝子解析を進めていく予定である。また、動物実験の予備実験として細胞を用いた実験にてある程度実験を進めていく予定である。

今後の研究の推進方策

危険ドラッグ突然死の原因遺伝子特定に関しては、引き続き対象事例の解剖が行われ次第DNA解析を進めていく予定である。また、今年度はこれまで用いていたキャピラリーシークエンサーに加え、共通機器として次世代シークエンサーの使用が可能になったため、より迅速に遺伝子解析を進めることが可能になると考えている。
動物実験及び細胞実験に関してはDNA解析が進み次第行っていく予定である。すでに少数のデータは解析できているため、そのデータを元に細胞を用いて予備実験を行うことで、今後速やかに動物実験へと移行できると考えている。

次年度使用額が生じた理由

次年度においては、細胞実験や動物実験を行う予定である。また、また、得られた結果を学会や論文にて発表していく予定である。
。

次年度使用額の使用計画

目的細胞やラットを購入していく予定である。また、旅費や投稿料として使用する予定である。

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi