研究課題/領域番号 |
15K19285
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
木島 庸貴 島根大学, 医学部, 助教 (10727233)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 総合診療 / プライマリーケア / 評価ツール |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、住民側からかかりつけ医を評価する日本のツールを開発することである。 平成27年度の計画では外国語の2つのプライマリケアの質問紙(PCAT(Primary Care Assessment Tool)及びGPAQ(General Practice Assessment Questionnaire))に対して、以下のことを予定した。①質問紙の翻訳(英語→日本語)、②専門家による評価、③評価ツールの予備調査、④作成された質問紙の逆翻訳(日本語→英語)し、最終版の作成、⑤本調査(1回目)である。 実際には、まず一つ目の質問紙(PCAT)に対しては④まで作成しており、Johns Hopkins University, Bloomerg School of Public Health, The Johns Hopkins Primary Care Policy Centerに問い合わせを行うところまで到達している。もう一方の質問紙(GPAQ)に対しては、②の途中まで実行している。GPAQは原本の開発者とやりとりをしながら、内容の変更を行いながら進めている。原本開発者からの指示と、翻訳された内容、日本の専門家からの指摘された内容のすりあわせを行いながら、質問紙の修正を進めているところである。平成28年度は両者の質問紙を完成させて、現場での調査の実施(パイロットテストと本調査)を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
20名程度の専門家の協力のもとでアンケート作成を行ったが、意見をもらうためのwebページ作成及びその修正の作業で時間を要し、また専門家からの返信及び集計においても遅れが生じた。また翻訳の専門家の選択に時間を要したが、それは出身地及び日本での生活歴、臨床経験、翻訳経験を重視したためでもあった。また、途中での質問紙の内容の修正に伴い、国外の研究者とのやりとりを詳細に行ったことなどが研究の進行に影響を及ぼした。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、まずは一つ目の質問紙の本調査(合計2回)を実施する。並行して、2つ目の質問視も翻訳したもののの最終版まで作成し、同様に本調査(合計2回)を実施する。
初年度で苦慮した専門家の選定は終わっており、webページの作成はこれまでに作成したものを修正する程度であり、初年度と同じところでは時間は要しない予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度の研究が遅れており、2つ目の質問紙においての専門家から意見をもらうためのwebページ作成費用、翻訳に関る費用、2つの質問紙の本調査実施費用(1回目)が次年度に持ち越すことになった。
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次年度使用額の使用計画 |
下記の費用が当初の予定より追加で必要になる。専門家からの意見をもらう際に使用するwebページの作成費用、作成した質問紙を逆翻訳(日本語→英語)するための翻訳者に支払う費用、本調査実施の際の諸費用(研究者の移動費・謝金など)。
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