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2016 年度 実施状況報告書

肝癌由来新規ヘプシジンバリアントの担癌鉄代謝関与とバイオマーカーとしての有用性

研究課題

研究課題/領域番号 15K19302
研究機関旭川医科大学

研究代表者

土岐 康通  旭川医科大学, 大学病院, 医員 (90596280)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードヘプシジン / スプライシングバリアント
研究実績の概要

肝癌患者5症例,肝癌の既往のある肝疾患患者1症例,肝癌の既往のない肝疾患患者4症例を新たに追加して血清exosome中のヘプシジンmRNA variant typeの測定を施行した.今回追加した症例の中で,肝癌患者1症例でヘプシジンmRNA variant typeを検出した.
次に血清exosome中のヘプシジンmRNAと血清中のヘプシジン蛋白濃度を比較するために,ELISA(Human Hepcidin Quantikine ELISA : R&D Systems)で肝癌患者,肝癌の既往のある肝疾患患者,肝癌の既往のない肝疾患患者,健常人における血清中のヘプシジン蛋白濃度の測定を施行した.肝癌の既往のない肝疾患患者でヘプシジンの蛋白濃度が高く,肝癌の既往のある肝疾患患者,健常人と比べて有意差を認めた.肝癌患者とは有意差を認めなかった.肝癌患者と健常人との間にも肝癌患者で有意差に高値であった.また血清中のヘプシジン蛋白濃度と血清exosome中のヘプシジンmRNA wild typeに明らかな相関を認めなかった.
これまでの研究成果として論文の投稿作業を行った.「A selective splicing variant of hepcidin mRNA in hepatocellular carcinoma cell lines. Biochem Biophys Res Commun. 2016 Aug 5;476(4):501-7. doi: 10.1016/j.bbrc.2016.05.153. Epub 2016 Jun 2. PMID: 27264950」に掲載された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初今年度に予定していなかった論文投稿作業を行った.その投稿作業に時間がかかってしまったため,肝癌患者での症例蓄積が進まなかった.また他の癌患者での血清exosome中のヘプシジンバリアントの測定の測定を行うことが出来なかった..

今後の研究の推進方策

今年度ではこれまでに測定してきた肝癌患者以外の癌患者で,exosome中にあるヘプシジンmRNA(wild typeとvariant type)の測定を行う.それにより血清exosome中のヘプシジンvariant typeが癌患者全体ではなく,肝癌患者で特異的に上昇するかを評価していく.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] A selective splicing variant of hepcidin mRNA in hepatocellular carcinoma cell lines.2016

    • 著者名/発表者名
      Toki Y, Sasaki K, Tanaka H, Yamamoto M, Hatayama M, Ito S, Ikuta K, Shindo M, Hasebe T, Nakajima S, Sawada K, Fujiya M, Torimoto Y, Ohtake T, Kohgo Y.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun

      巻: 476 ページ: 501-507

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2016.05.153.

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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