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2015 年度 実施状況報告書

Cre発現ピロリ菌を用いた新たな胃がんモデルマウスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K19315
研究機関公益財団法人朝日生命成人病研究所

研究代表者

鈴木 伸三  公益財団法人朝日生命成人病研究所, その他部局等, 教授 (30723746)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードピロリ菌 / 胃癌
研究実績の概要

本研究は、B6系マウスに感染可能なピロリ菌PMSS1株を使用してⅣ型分泌機構より上皮細胞にむけて分泌されるCagAタンパクにCreタンパクを融合させることで、上皮細胞にCreタンパクを送りこむことを主な目的としている。
現在、海外の報告研究室よりPMSS1株の譲渡を受けB6系マウスへの感染が可能なことを確認し、さらにマウスにおいてピロリ菌感染による腸上皮化成を再現できることについても追加で確認した。腸上皮化成のメカニズムとして、IL-1RKOマウスでの感染実験も施行し、IL-1シグナルが重要であることと、SOX9の誘導も同じく重要であることを明らかにし、Infection and Immunity誌に報告した。
PMSS1株においてのゲノム相同組み換えによるCagA融合Cre発現タンパク作成については、従来のnatural recombinationでは、セレクションマーカーであるカナマイシン耐性PMSS1株は作成されるもののゲノム相同組み換えになっておらず、random insertionされた株しか得ることができていない。解決策としてピロリ菌-大腸菌のシャトルベクターであるpHel2を使用してCagApromoter毎Cre融合タンパクをサブクローニングした後、PMSS1株への他transformationすることで、Cre発現ピロリ菌を作成する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初予定したPMSS1株におけるゲノム直接相同組み換えが成功しなかったため、Cre発現ピロリ菌の作成に至っていない。今後は。シャトルベクターであるpHel2を使用してCre発現ピロリ菌を作成する予定である。

今後の研究の推進方策

ピロリ菌PMSS1株のゲノム相同組み換えに成功しなかった問題を解決するため、シャトルベクターpHel2による問題解決を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Gastric Metaplasia Induced by Helicobacter pylori Is Associated with Enhanced SOX9 Expression via Interleukin-1 Signaling.2015

    • 著者名/発表者名
      Serizawa T, Hirata Y, Hayakawa Y, Suzuki N, Sakitani K, Hikiba Y, Ihara S, Kinoshita H, Nakagawa H, Tateishi K, Koike K.
    • 雑誌名

      Infection and Immunity

      巻: 84 ページ: 562-572

    • DOI

      10.1128/IAI.01437-15.

    • 査読あり

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公開日: 2017-01-06  

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