ピロリ菌の感染が胃癌を引き起こすことは周知の事実である。一方、マウス実験においては、遺伝子改変マウスの元となるC57BL/6系マウスに感染可能なピロリ菌が限られ、障害となっていた。近年PMSS1株が感染可能なことが、報告された。我々は、PMSS1株がB6系マウスに感染可能なことを確認し、それにより引き起こされる胃炎マウスを使用して、IL-1シグナルとSOX9が腸上皮化成に関与していることを導きだした。続いて、PMSS1株はCreを発現しなかったが、PMSS1株のCagAをKOし、ストレスMAPKの活性化がCagAに依存することを確認した。
|