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2015 年度 実施状況報告書

関連施設における乳頭括約筋機能障害の有病率及び内視鏡的圧測定法の診断妥当性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 15K19327
研究機関神戸大学

研究代表者

増田 充弘  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60512530)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードSOD / 内視鏡的診断法 / 治療効果
研究実績の概要

近年、機能性胃腸症や過敏性腸症候群などの消化管機能障害の疾患概念が広く浸透し、その患
者数も増加し、その疾患概念の重要性が注目されている。一方で、胆膵領域における十二指腸乳頭括約筋機能不全(SOD)の疾患概念は一般に普及しているとは言い難い。十二指腸乳頭括約筋機能障害(SOD)は、様々な症状を引き起こし、原因不明の胆道痛や特発性再発性膵炎を引き起こす病態である。Oddi 括約筋は、胆管末端、膵管末端、十二指腸乳頭部に存在し、胆汁と膵液が十二指腸へ流出するのを制御し、また、十二指腸液が胆管や膵管へ逆流するのを防止し、あるいは、胆汁と膵液が相互に逆流するのを防止する役割を果たしている。SOD においては、Oddi 括約筋が過収縮状態となり、膵液、胆汁の排出が障害される。その結果、胆管や膵管の内圧が上昇し、様々な病態を引き起こす原因となる。SOD は子供から大人まで誰にでもおこる疾患であり、特に中年女性に多いとされている。多くが適切な診断に至らず対症療法が施されるが、患者は症状が治まらず複数の医療機関を渡り歩くこととなる。本研究では兵庫県下の神戸大学関連施設にアンケート調査を行いその疾患頻度の把握を行う事、また、SOD が疑われる患者に乳頭括約筋圧を内視鏡的に測定(SOM)し、診断、治療の妥当性を評価する事を目的とする。本年度までに合計11名のSOD患者が集まってきており、診断法の妥当性の検証および内視鏡的治療の治療成績に関しても次年度にあわせて報告する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度までに合計11名のSOD患者が集まってきており、来年度末までにさらに症例を集積し、診断法の妥当性の検証および内視鏡治療による短期および長期治療成績に関しても次年度にあわせて報告する。

今後の研究の推進方策

本年度と同様にSOD患者の集積に努め、より正確な解析ができるようにする。また、内視鏡治療の効果に関しても検討するため、治療をおこなったSOD患者を追跡し、短期および長期治療成績についても検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

さらなる症例の集積および内視鏡的な診断を行うために圧測定用のガイドワイヤー式圧センサーを追加購入予定のため。

次年度使用額の使用計画

本年度に購入したガイドワイヤーはすべて使用したため、次年度にエントリーされたSOD患者の圧測定用にガイドワイヤー式圧センサーを購入予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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