研究成果の概要 |
メチレーションアレイ解析を行い、SSA/Pに共通する脱メチル化遺伝子としてS100P、PKP3, MUC2, S100A2の4遺伝子を同定した。TaqMan PCRではいずれもmRNA量の亢進が認められたが、免疫染色ではS100Pの発現のみ著明に亢進していた。MassARRAY解析にてMIAMI法で同定したS100Pのプロモーター、exon1及びintro1領域が30%程度脱メチル化されていることを確認した。大腸癌細胞株(HT29,WiDr)やSSA/Pオルガノイド培養細胞を標的にS100P遺伝子のsiRNAを用いたノックダウン実験を行ったところ、いずれも細胞増殖や浸潤能は有意に抑制された。
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