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2018 年度 研究成果報告書

超高磁場7テスラMRIを用いたミニマル肝性脳症の発現機序に関する臨床的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 15K19346
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 消化器内科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

佐原 圭  岩手医科大学, 医学部, 非常勤医師 (40405816)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードミニマル肝性脳症 / カルニチン / グルタミン / ミオイノシトール / MRI / MRS / DKI
研究成果の概要

ミニマル肝性脳症(MHE)を認める肝硬変患者群では、ミニマル肝性脳症認めない(nonMHE)肝硬変患者群と比し、脳内グルタミンの増加と脳内ミオイノシトールの減少が顕著に認めた。MHEの発症予測因子を検討し、血中アンモニア値の上昇、血清総カルニチンと血清アシルカルニチンの比、クレアチン値の上昇、eGFR値の低下が予測因子になることを示した。脳内のdiffusion kurtosis imaging (DKI)を測定し、mean kurtosis (MK)が被殻においてMHE群ではnonMHE群と比較し減少していることを見出した。上記の結果からMHEの発症機序の解明を一歩進めたと考えられた。

自由記述の分野

肝臓病

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝硬変患者において肝性脳症は重篤な合併症であり、その前段階であるミニマル肝性脳症は記憶力や集中力の低下を招き交通違反や交通事故にも繋がる可能性があり、今後大きな社会的問題となることが示唆されている。従いミニマル肝性脳症の病態を解明し、早期に診断することは非常に重要である。本研究では、ミニマル肝性脳症発症予測因子を検討し、高磁場MRIを用いて脳内の微細な変化を捉え、新たな知見が得られたことによりミニマル肝性脳症の病態を解明、早期診断に寄与したと考えられ、学術的、社会的に大きな意義があったと考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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