洞房結節の自動能は心臓のペースメーカー調律を決定づける。洞房結節には自動能を制御する様々なイオンチャネルが存在するが、中でもHCNというイオンチャネルが注目されている。ナルディライジン(NRDc)は心臓においてHCNの発現を制御することが明らかとなった。NRDcはHCN遺伝子のプロモーター領域に結合しその発現を制御する。さらに心筋でNRDcを欠失させたり、過剰に発現させたマウスに対し、心不全モデルを作成した。NRDcが心筋に過剰に存在すると心筋の線維化が進行することが示唆された。NRDcが心不全に対してどのような作用を持つのか今後も検討予定である。
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