• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

下肢陽圧負荷心エコー図法による大動脈弁狭窄症の予後予測

研究課題

研究課題/領域番号 15K19381
研究機関徳島大学

研究代表者

楠瀬 賢也  徳島大学, 病院, 助教 (70507649)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード大動脈弁狭窄症
研究実績の概要

【研究の目的】我々は,下肢陽圧負荷心エコー図法を用いて心拍出量を増大させることによりprojected AVAおよび体表面で補正したprojected AVAiを求め,低圧較差高度大動脈弁狭窄における臨床的有用性について検討した.
【方法】手術適応がないと判断された無症候性低圧較差高度大動脈弁狭窄(AVA <1.0cm2 あるいはAVAi <0.6 cm2,mean gradient <40 mmHg)74例において,下肢陽圧負荷心エコー図法によるprojected AVAiの算出を行った.正常流量低圧較差群46例(NF-LG: SVi≧35 mL/m2,)と低流量低圧較差群28例(LF-LG:SVi<35 mL/m2)に分類し,将来の心イベントとの関連を検討した.Global longitudinal strainをEchoinsightにより計測した.
【結果】 NF-LG群に比べて,LF-LG群は下肢陽圧負荷中のglobal longitudinal strainが小さく,projected AVAiは大きい傾向があった.全例における多変量解析により,projected AVAiはイベント発生の予測因子であった.ROC解析から求めたprojected AVAiのカットオフ値0.72 cm/m2を用いて2群に分類すると,LF-LGとNF-LGのいずれにおいても,projected AVAiが小さい群に心イベントが多く発生した.
【結論】下肢陽圧負荷心エコー図法で得られるprojected AVAiは,心拍出量とは独立して,無症候性低圧較差高度大動脈弁狭窄のリスク層別化に有用である.
【意義】高齢化社会に伴い大動脈弁狭窄症の症例数は年々増加傾向にある.我々はこの病態に対する新たなリスク評価方法を立案,証明することに成功した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 下肢陽圧負荷心エコー図法で算出したprojected AVAiを用いた低圧較差高度大動脈弁狭窄のリスク層別化2017

    • 著者名/発表者名
      楠瀬 賢也
    • 学会等名
      日本心エコー図学会第28回学術集会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      2017-04-21 – 2017-04-21

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi