自由運動下の動脈圧受容器反射欠損動物で容量不耐性による左心房圧変動と心不全発症を証明し、圧反射系の生理モデルとコンピューターシミュレーションを用いて動脈圧受容器反射機能を層別化する方法を確立した。次いで、ヒトでの血圧データ取集・解析を行い、測定血圧データの妥当性検証や解析モデル最適化を行った。解析モデルを用いることで高齢者の動脈圧受容器反射機能は低下していることが判明した。さらに、シミュレーション精度向上のため心不全動物を用いて解析モデル最適化を行いその精度は向上した。ヒトでの動脈圧受容器反射機能の解析モデル確立によりその定量的評価が可能となった。
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