ナトリウム利尿ペプチド(NP)はGuanylyl cyclase-A受容体(GC-A)を介して末梢性にミネラルコルチコイド受容体(MR)活性を抑えて心不全を抑制することを我々は報告してきた。本研究において、GC-A KOマウスの蓄尿カテコラミンは野生型マウスに比べて有意に高く、GC-Aシグナルが交感神経活性を抑制している事が示唆された。中枢性にもNPがMRを抑制して交感神経活性に影響を及ぼしているかを確かめるため、GC-A KOにMR拮抗薬であるエプレレノンを脳室投与した。しかし蓄尿カテコラミンは低下せず、GC-A KOマウスは中枢MR非依存的に交感神経活性亢進を認める可能性が示唆された。
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