Tetraspanin(Tspan)は4回膜貫通ドメインと2つの細胞外ループを持つ膜タンパク質であり、Tspanを介して様々な膜タンパク質が細胞膜上に集合し、膜タンパク質の輸送やシグナル伝達を調節している。我々は、網膜で発現している新規のTspanを見出し、生後6日目のマウス網膜においてTspan18が動静脈および神経節細胞で発現していること、Tspan18lacZ/lacZマウスではコントロールマウスよりも網膜血管の伸びが悪く、動静脈の本数が減少していることを見出した。Tspan18の結合候補因子を同定し、この因子のシグナル伝達をTspan18が調節していることが示唆された。
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