雄7~9週齢の野生型マウスと、SPC-CCL1 Tgマウスに対し、喫煙負荷を行った。1週間後、2週間後に気管支肺胞洗浄を行い、総細胞数、細胞分画を検討した。2週間後の気管支肺胞洗浄では、回収液中の総細胞数はSPC-CCL1 Tgマウスにおいて野生型マウスより有意に増加していた。細胞分画の大多数はマクロファージであった。SPC-CCL1 Tgマウスにおいて、喫煙曝露によりマクロファージがより強く誘導されることが明らかとなった。このことは、CCL1が喫煙負荷による肺内の炎症において、中心的な役割を担っている肺胞マクロファージの分化、および誘導について大きな役割を担っている可能性が示唆された。
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