鳥関連過敏性肺炎は鳥抗原により発症する間質性肺炎であるが抗原となるタンパクは未だ同定されていない。今回我々は、鳥関連過敏性肺炎の原因抗原を質量分析により解析することとした。 鳩糞抽出物と血清を用い、鳥関連過敏性肺炎患者と対照者の血清にてwestern blotを行ったところ、患者特異的に反応するバンドを検出、質量分析にて解析し、Immunoglobulin lambda-like polypeptide(IGLL-1)と同定した。IGLLのリコンビナントタンパクを合成し、末梢血単核球に刺激を行い抗原性をELISAとリンパ球刺激試験(LST)で検討したところ患者特異的な反応が認められた。
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