結核は未だに世界中で爆発的に拡大する危険性を秘めている。CD4陽性T細胞は種々のサブセットがそれぞれに特徴的なサイトカインを産生し感染防御にあたると考えられ、臨床病期毎に分泌されるサイトカインのプロファイルは異なる事が予想された。本研究では、サンプル提供者の臨床情報を元に結核発症時群、治療中群、治療後群、接触者群に健常者群を加えた計5群で、潜伏期を含む各種結核関連抗原に対するCD4陽性T細胞サイトカインプロファイルの比較検討を行った。この結果、我々は病期毎に特徴的なサイトカインプロファイルを見出す事に成功した。本研究の成果は今後の結核診断、強いては結核撲滅に貢献するものと期待される。
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