C57BL/6マウスにブレオマイシン(BLM)をosmotic pumpで100mg/kg投与しBLM誘発肺線維症モデルマウスを作製した。BLM投与後1週間、2週間、3週間、4週間のマウスに加え、BLM非投与マウス(normal control)をそれぞれサクリファイスし、ExoQuick(System Biosciences)で血清中エクソソームを濃縮した。採取したエクソソーム内のmiRNAを解析するため、miRNA array(3D-Gene)を行い、BLM投与後2週で採取したエクソソーム(Ex2)内で発現が上昇していたmiR16について、HFL-1の細胞を用いて線維化との関連における解析を行った。BLM投与マウス、非投与マウスでのvalidationにおいて、BLM投与後2週目のマウス血清中エクソソーム内でmiR16の発現が上昇していた。次に、BLM投与後2週間でmiR16 mimic (4 nM)を静脈投与し、4週間でmiR16非投与群と比較したところ、肺の線維化を表すashcroft socreがmiR16投与群において有意に低値であった。同様のモデルで肺内hydroxyprolineも測定したが、有意差は認めなかった。HFL-1にmiR16 mimic (50 nM)を投与し、48時間後にTGF-β1 (10 ng/mL)を投与した結果、α-SMA、collagen typeⅠ、SPARCのmRNAの発現がmiR16非投与群と比較し有意に低下していた。
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