全身GFP発現マウスの骨髄を野生型B6マウスに移植し,一側尿管結紮(UUO)を行うことで腎線維化モデルを作成した.心,腎に浸潤したGFP+CD45+Sca1+細胞に着目し,Fibroblastsとの共培養やCOL-GFPマウスを用いた骨髄移植による検討にて,CD45+Sca1+細胞の線維化誘導能とコラーゲン産生能を確認した.また CD45+Sca1+細胞よりRNAを抽出し,Genechipによる遺伝子発現解析を行った.共培養とフローサイトメトリーによる検証を経て,CD45+Sca1+細胞の中に更なる亜集団が存在することを示した.この細胞群はヒト末梢血にも存在し,腎機能の増悪に伴って増加した.
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