脳腎連関を研究する動物モデルとして急性腎虚血再還流モデルを樹立した。次に、再還流処置後24時間で摘出したマウスの大脳を用い、腎虚血再還流の影響について評価した。大脳皮質および海馬にミクログリアの浸潤を観察したが、個体によって差を認めた。神経細胞死においても解析したが、先行研究で免疫組織学的に示されている同モデルマウスにおける中枢神経系への炎症性変化や神経細胞死に一定の傾向は認められず、臓器連関は明らかではなかった。アクアポリン4、GFAP、βジストログリカン、Claudin5、HIF-1α発現について解析を行ったが、同モデルマウスにおいて腎臓と大脳とのネットワーク分子は明らかではなかった。
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