研究課題
若手研究(B)
球脊髄性筋萎縮症(SBMA)はアンドロゲン受容体(AR)内のCAGリピートの異常伸長に起因する神経変性疾患である。本研究ではSBMAにおけるタクロリムスとその誘導体のタンパク質分解機構の誘導効果を検討した。タクロリムス誘導体はSBMA培養細胞モデルにおいてタンパク質分解機構に関わる分子の発現量を増加させ、変異ARを減少させた。またタクロリムス誘導体の投与によりSBMAマウスの表現型は改善した。これらの結果はタクロリムス誘導体投与がSBMAの治療法の候補となる可能性を示唆する。
神経内科学