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2016 年度 実績報告書

メダカを用いたパーキンソン病の遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K19486
研究機関京都大学

研究代表者

上村 紀仁  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90749045)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードパーキンソン病 / ゴーシェ病 / 自然免疫 / メダカ
研究実績の概要

メダカMyD88とメダカTRIFに対するウサギポリクローナル抗体を用いてMyD88-/-、TRIF-/-メダカ脳を用いて蛋白質レベルでの欠損の確認を試みたが、ウェスタンブロッティングではいずれの蛋白質の発現も確認できなかった。脳における発現が低い可能性を考えて、今後whole bodyを用いての解析を予定している。また、MyD88-/-、TRIF-/-メダカの易感染性が問題にならないことを確認し、また、GBA+/-MyD88+/-, GBA+/-TRIF+/-メダカ同士の交配を開始してGBA-/-MyD88-/-, GBA-/-TRIF-/-メダカの解析に着手した。GBA-/-メダカの特徴として、約2か月齢から異常回転運動が観察される。これは中枢神経の変性を反映していると考えており、まずは異常回転運動発現時期に違い(改善)が見られるかを観察した。しかし、GBA-/-MyD88-/-, GBA-/-TRIF-/-メダカ共に、GBA-/-メダカと比較して異常回転運動発現時期に違いは見られなかった。さらに、神経細胞死の程度に改善が見られるか、視床ドパミン神経細胞(ヒト中脳黒質ドパミン神経細胞に相当)と青斑核ノルアドレナリン神経細胞を3ヵ月齢にてカウントした。サンプル数が少なく結論が出せていないものの、現在のところ、いずれの神経細胞群においても脱落の改善に乏しいという結果である。今後、生存期間、上記神経細胞のカウント、炎症抑制効果の評価(魚類ミクログリアのマーカーであるAPOE のin situ hybridization、炎症性サイトカインmRNA 定量測定)、α-Syn 蓄積の評価(免疫組織染色、ウェスタンブロット)を行い、何らかの所見に改善が見られないか、解析を予定している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] メダカを用いたパーキンソン病研究2016

    • 著者名/発表者名
      上村紀仁
    • 雑誌名

      実験医学(増刊)

      巻: 34 ページ: 187-194

    • DOI

      -

  • [学会発表] 神経型ゴーシェ病モデルメダカは軸索にアルファシヌクレイン蓄積を示す2016

    • 著者名/発表者名
      上村紀仁
    • 学会等名
      日本放射線影響学会-第59回大会-
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      2016-10-26 – 2016-10-26
  • [図書] エキスパートに学ぶパーキンソン病・パーキンソニズムQ&A2017

    • 著者名/発表者名
      髙橋良輔、上村紀仁他
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      南山堂

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公開日: 2018-01-16  

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