筋萎縮性側索硬化症の客観的なバイオマーカー開発は正確な臨床試験の遂行に必須である。我々は、神経構造・機能画像がその客観的バイオマーカーになりうるという仮説を持っている。安静時機能的MRI由来の神経機能を反映する値の低下を一次運動感覚野で見出した。構造的MRI・MR spectroscopyを用いて、神経線維束の結合性を反映するfractional anisotropyの補足運動野における値が罹患期間と疾患重症度の両方と相関すること、一次運動野のN-acetyl aspartate/グルタミン酸比が罹患期間と相関することを報告した。神経画像はバイオマーカーになり得ると考えた。
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