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2015 年度 実施状況報告書

末梢動脈疾患の病態進展における糖尿病の寄与の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K19515
研究機関大阪大学

研究代表者

高原 充佳  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座助教 (00751067)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード末梢動脈疾患 / 糖尿病
研究実績の概要

臨床データベースを用いて、糖尿病およびその関連指標が末梢動脈疾患の病態進展に及ぼす影響について検討すべく、糖尿病に関連した情報を含む末梢動脈疾患患者における糖尿病と予後との関連について検討を進めると同時に、糖尿病患者における末梢動脈疾患の病態進展リスクに関する検討を進めた。
前者に関しては、末梢動脈疾患患者の複数の縦断データベースを活用し、血行再建術施行患者における総死亡・下肢大切断と背景因子との関連について探索的に分析を進めた。糖尿病については、少数例で検討した我々の過去の報告と同様、下肢大切断と関連するものの総死亡とは有意な関連を見出せなかった。ただし総死亡との関連を完全に否定するにはまだ検出力が十分とは言えない。そこで、検出力を高めるべく、より大規模なデータベースの構築を目指し、他のデータベースの入手・複数のデータベースの統合に取り組んだ。
後者に関しては、末梢動脈疾患と並び糖尿病足病変のリスク因子として重要である神経障害に着目し検討を進めた。既存のデータベースを用いた解析の結果、神経障害と末梢動脈疾患の直接的な関連は見いだせないことが判明した。すなわち糖尿病患者においては、神経障害の進展状況に関わらず末梢動脈疾患の進展リスクに留意する必要があることが示唆された。また、1型糖尿病患者における終末糖化産物と末梢動脈疾患との関連についても横断的検討をおこなったが、両者の間に明らかな関連は認めなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

末梢動脈疾患患者におけるデータベースに関しては、全国多施設共同で構築されるものであり、平成27年度からの倫理指針の改訂もあり、一部施設での対応に遅れが生じた結果、当初の計画と比べ、全体としてデータベース構築に少し遅れが発生した。

今後の研究の推進方策

末梢動脈疾患患者における大規模データベースの構築を継続し、得られたデータベースを用いて解析を進めていく。また糖尿病患者における縦断的な検討についても進めていく。

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公開日: 2017-01-06  

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