NPYの投与は脂肪分解を促進し体脂肪量を減少させ、中年期の脂肪代謝の不均衡を緩和させると報告した。また、NPYを欠損させた(KO)マウスに30%のCRを行うと、12ヵ月齢までに約50%が死亡し、NPY+/+(WT)-CRマウスと比較して体脂肪の量が大幅に減少していた。このことから、体脂肪の過度な減少がKO-CRマウスの死亡率増加の原因である可能性を考え、脂肪分解阻害剤のAcipimox(ACM)をKO-CRマウスに投与した結果、体脂肪の過度な減少が抑制され死亡率が減少した。この結果より、NPYが脂肪代謝のバランスを維持する重要な役割を果たしていることが明らかになった。
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