研究課題
<in vitro>各種増殖誘導刺激によるSkp2発現およびSkp2活性の定量をおこなった。細胞はマウス腹腔マクロファージ(Mφ)および骨髄由来Mφを用いた。増殖誘導刺激(Ox-LDL、GM-CSF)によるSkp2発現およびp27kipの発現、Mφ増殖能との関連を解析した。① 細胞増殖の評価を、[3H]チミジン取り込み法、細胞数算定法を用いて行った② 細胞周期の評価を、Propidium iodideを用いたFlow cytometry法で行った。③ Skp2の発現をタンパクレベル(western blot法)とmRNAレベルで定量化を行った。④ p27kipの発現をタンパクレベル(western blot法)とmRNAレベルで定量化を行った。<in vivo>動脈硬化モデルマウスの動脈硬化巣でのp27kipおよびSkp2の発現評価をするために、① 動脈硬化モデルマウス(アポE欠損マウス)の大動脈弁輪部の組織薄切切片及び大動脈全体をenfaceした組織サンプルをOil-red O染色し粥状動脈硬化病変のサイズを定量化を行った。② 大動脈弁輪部の連続切片を用いてMφの表面抗原マーカー(CD11b)と細胞増殖のマーカー(PCNA)およびp27kip抗体Skp2抗体で多重免疫染色を行い増殖細胞と一致の程度を評価した。
2: おおむね順調に進展している
マクロファージ特異的Skp2トランスジェニック(mac-Skp2TG)マウスを作成する計画に関しては、ヒトスカベンジャー受容体のプロモーター下にSkp2を配したコンストラクトベクターの作成まで終了している。
予定通りマクロファージ特異的Skp2トランスジェニック(mac-Skp2TG)マウスを作成する。mac-Skp2TGマウスとアポE欠損マウスと交配しmac-Skp2TG・アポE欠損マウスを作成し、動脈硬化モデルマウス(アポE欠損マウス)の大動脈弁輪部の組織薄切切片及び大動脈全体をenfaceした組織サンプルをOil-red O染色し粥状動脈硬化病変のサイズを定量化し、比較検討する。
ほぼ予定通りの支出があったが物品の節約などにより残額が生じたもの。
消耗品費として、引き続き培養細胞の確立・維持のための細胞培養液・細胞調節液、Western blot用の各種抗体や試薬、mRNA抽出用試薬、Real-time RT-PCR用試薬、ELISA用の各種抗体や試薬などに使用予定。
すべて 2015
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