高血圧・認知症モデル動物として,SHR (Spontaneously Hypertensive Rats)およびアンジオテンシンII投与Wister Rastsをもちいた.高血圧・認知症の発症・進展における中枢神経ATRAP発現調節を検討した.SHRおよびアンジオテンシンII投与Wister Ratsでは,コントロールに比べて,脳弓下器官(SFO),室傍核(PVN)における酸化ストレスが亢進し,同部位におけるATRAP/AT1受容体発現比が低下していた.以上の結果より,高血圧・認知症の発症・進展にSFOおよびPVNにおけるATRAP/AT1受容体発現比の低下が関与していることが示唆された.
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