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2015 年度 実施状況報告書

同種移植後のリンパ球減少の深さと持続期間を同時に評価する新たな指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K19555
研究機関自治医科大学

研究代表者

木村 俊一  自治医科大学, 医学部, 助教 (70623031)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードリンパ球減少 / 同種移植 / T細胞 / B細胞 / NK細胞 / 日和見感染症 / 移植片対宿主病 / 抗腫瘍効果
研究実績の概要

同種造血幹細胞移植後のリンパ球の回復は日和見感染症に対する防御機構、移植片対宿主病(GVHD)の発症、抗腫瘍効果などと密接に関連している。研究者らは同種移植後のリンパ球減少の深さと持続期間を面積を用いて同時に評価するL-indexが同種移植後のサイトメガロウイルス抗原血症と関連していることを後方視的研究で明らかにし、以前に報告した(Kimura SI et al. Transpl Infect Dis 14:364-373, 2012)。
本研究では、L-indexを応用し、同種移植後に定期的にリンパ球サブセット解析を行い、サブセットごとの絶対数とリンパ球減少の持続期間を面積を用いて同時に評価し、感染症、GVHD、抗腫瘍効果などの臨床経過との関連を調べる。その結果、T細胞、B細胞、NK細胞などサブセットごとでのリンパ球減少の深さと持続期間の意義を明らかにする。臨床経過との関連を評価することで、新たなリンパ球減少の指標を考案することも目的としている。
平成27年度は倫理委員会での審査を経て、同種移植患者の患者登録を開始し、同種移植後の定期的な(1名あたり、同種移植前、移植後2週、3週、4週、6週、8週、10週、12週の合計8ポイント)リンパ球サブセット解析を進めている。今後、さらに患者登録を進め、同種移植後の日和見感染症、移植片対宿主病(GVHD)、抗腫瘍効果などの臨床情報を収集して関連を解析する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

同種移植患者を対象とした前向き試験として実施している。倫理委員会での審査に時間を要し、2015年8月24日で承認となった。承認後、研究を開始したため、実際の登録開始が9月からとなった。

今後の研究の推進方策

平成28年度は、引き続き患者登録を進め、同種移植後の定期的なリンパ球サブセット解析を継続する。当科では年間約50症例の同種移植を行っており、原則として全例で研究についての説明を実施することにしている。さらに今後は、同種移植後の日和見感染症、移植片対宿主病(GVHD)、抗腫瘍効果などの臨床情報を収集し、リンパ球減少の指標との関連を解析していく予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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