2年間で登録された29例のうち移植後早期のデータが固まった25症例で解析した。前処置開始から移植後1か月までの総リンパ球数(TLC)の減少の程度を面積で評価したL-index(30)はサイトメガロウイルスアンチゲネミア(CMV-AG)が3個以上に増加した陽性群において、3個未満にとどまった陰性群と比較して有意に高値を示した。特に移植後14日目、21日目、28日目のTLC低値がCMV-AG陽性化を予測する因子であることが示唆された。リンパ球サブセットごとの検証では、14日目、21日目、28日目のCD4陽性のTリンパ球数低値、CD56陽性のNKリンパ球数低値がCMV-AG陽性化と関連を認めた。
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