関節リウマチ患者血中IgG においては、結合しているN結合型糖鎖のガラクトース欠損が知られている。近年TNFα 阻害薬治療により、糖鎖異常が正常パターンに戻ることが報告された。糖鎖は、抗体の受容体であるFcγ 受容体との相互作用や、補体結合作用において重要な働きをしている。我々は,IL-6 阻害薬投与症例およびDMARDs投与症例において,治療前後の血清を用いIgG を精製した。そして,MALDI-TOF MSを用いて血清IgG の糖鎖解析を行った。その結果,治療法に関わらず,治療後にはガラクトースが増加しているプロファイルがみられた。
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