研究実績の概要 |
①8-10週齢の雄性C57BL/6マウスに臨床分離株である肺炎球菌を経鼻投与し、マウス肺炎球菌感染モデルを作成した。②8-10週齢の雄性C57BL/6マウスにマウス馴化インフルエンザ(A/PR8; H1N1)の経鼻感染を行い、その7日後に肺炎球菌の経鼻投与による2次感染を行い、インフルエンザウイルス感染後肺炎球菌2次感染マウスモデルを作成した。③ヒト骨髄MSC(間葉系幹細胞)、マウス骨髄MSCも使用し、上記①②のマウスに対し、MSCを経気道投与、経静脈投与を行い、生存率、体重推移、肺内菌量、肺及び脾臓での免疫細胞分画(CD8+T細胞、CD4+T細胞、NKT細胞、γδT細胞、NK細胞、マクロファージ、好中球など)をフローサイトメトリー法にて、血清・肺・気管支肺胞洗浄液におけるサイトカイン発現量をELISA法にて、肺病理組織像に関しても比較検討しMSCの投与効果を評価し検討した。 肺炎球菌感染モデルマウスにおいては、MSC投与により、MSC非投与群に比較して気管支肺胞洗浄液中の細胞数、好中球数、TNF-α, IL-6などの炎症性サイトカインの発現、MPO活性は抑制された。
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