透析医療を必要とする腎不全患者は年々増加しており、慢性透析患者数は約31万人に達しています。腎臓で尿を作っている場所である糸球体がつぶれてしまうと(糸球体硬化)、腎機能が低下してしまいます。もしも糸球体が硬化することを抑えることが出来れば腎機能が低下することを緩やかにしたり防ぐことが可能となることから、糸球体が硬化する仕組みを理解することは重要です。 糸球体で作られた尿を受け止めるボウマン嚢という袋を構成している細胞である壁側上皮細胞が、この糸球体硬化の際に主な役割を果たしていることが明らかとなりました。本研究はどんな状況になると壁側上皮細胞が糸球体を硬化させてしまうのかを調べることが目的です。
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