研究課題/領域番号 |
15K19608
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
喜瀬 広亮 山梨大学, 総合研究部, 助教 (40436879)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 屈曲狭窄病変 / curved balloon / 後拡張 / ステント留置 / カテーテル治療 |
研究実績の概要 |
平成27年度の研究として、「8mm curved balloonの生体(ブタ)内(心拍動下)での安全性の検証」、「GOKU curved のスリップの有無(拍動下でstraight balloonとの比較)」、「Curved balloon を用いた屈曲病変へのステント留置の検証」を行った。大口径8mmのcurved balloonはinflation, deflationともに再現性をもって可能であり、屈曲角度に関しても想定する十分な角度が達成された。バルーンの抜去もスムーズで安全に体内から引き抜くことが可能であった。curved balloon のスリップの有無に関しては、鎖骨下動脈の屈曲部で比較検証を行い、straight balloonではslipが発生するのに対して、curved balloonではslipが生じないことが、再現性をもって確認された(n=2)。さらに、屈曲病変に対してのcurved balloonを用いたステント留置では、使用したstentのconformabilityが良好で、straight balloonでステント留置を行った時点で屈曲した形態のステント留置が既に実現しており、curved balloonの屈曲形態への貢献は少なかった。sentの種類(硬さ・薄さ)によってconformabilityは変化すると考え、平成28年度、屈曲させた人工血管を作成し、同部位に複数の種類のステント留置を行った。ステントの種類以外に、血管径そのものがステントが屈曲した形で留置される上での決定因子であることが考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者は、平成28年度は小児循環器診療(病棟・外来)の業務拡大に伴い、多忙が続いた。また、屈曲病変にステントを留置した際に、ステントの可塑性によりcurved balloonで後拡張をする前に、屈曲病変に合う形に変形するステントが存在したため、ステントの種類別に実験を行う必要性が生じた。この結果、当初予定していたステント以外のもので追加検証を行う必要性が生じ、想定以上の時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
追加実験まで終了しており、平成29年度はこれまでの実験結果を検証し、学会発表、論文作成を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験費用に対して大きな割合を占める機器(ステント)が、当初より安く購入することが出来たため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度に予定している実験結果の解析および論文の校正に使用する予定である。
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