当初の研究課題に関しては、その研究課程で培養リンパ球細胞が十分に得られないという問題が生じ、評価に値する結果が得られなかった。このため、本研究と同様、小児特発性ステロイド感受性ネフローゼ症候群(ISSNS)の病態とhelper T-cellプロファイルの変化との関連を探るために検討していた研究を同時に進めることとし、これに関して結果が得られたので報告する。 リツキシマブ治療により有意に再発が抑制できた小児ISSNS患児の治療前後でのhelper T-cellのプロファイルを比較検討した。その結果、Th1/Th2比の有意な上昇とhelper T-cellの活性化の抑制が確認された。
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