研究課題/領域番号 |
15K19640
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
青松 友槻 大阪医科大学, 医学部, 助教 (10465619)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 治療薬物モニタリング / インフリキシマブ |
研究実績の概要 |
昨年度までの検討結果と同じく、インフリキシマブのトラフ濃度は疾患活動群で高い傾向が認められる。インフリキシマブのトラフ濃度は、抗TNF-α抗体製剤の有効性と関連していると考えている。詳細に解析すると、インフリキシマブのトラフ濃度が高いにも関わらず疾患活動性が高い症例は抗TNF-α抗体製剤以外の治療に変更するなど、治療戦略を立てるのに役立つことが示唆される。抗インフリキシマブ抗体濃度の測定は、インフリキシマブ濃度が低下する機序を考える上で有用であると考えている。以上より、小児でも治療薬物モニタリングが個々の患者に適した治療戦略を立てる、いわゆるオーダーメイド治療の一助になると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
検体の収集が当初の見込みより遅れたことと、試薬の経年劣化の影響で再測定を要したため研究の進行がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
測定系の問題は解決済みである。研究期間を1年間延長して研究を継続し、引き続き検体収集と測定を継続し、データ解析を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
検体の収集が予定より遅れたことと、測定系に問題が問題が生じたことが理由である。測定系の問題は解決済みであり、検体収集の体制を強化し、研究期間を1年間延長して研究を継続する予定である。
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