完全大血管転位術後遠隔期に冠動脈狭窄を来し予後に影響を与える臨床的問題についてその機序を解明すべく、アセチルコリン負荷冠動脈造影、PET-CT検査、頸動脈エコー、炎症性バイオマーカー測定を行っていく研究計画であった。 しかし、実際には、研究への参加希望者(患者)がなかなか集まらず、研究は予定通り進まなかった。 もともと稀少疾患であるので、外来にポスター掲示するだけでなく、手紙などで研究について案内をしたが、数少ない患者にもアセチルコリン負荷冠動脈造影・PET-CT検査の侵襲性・被曝について危惧する声が続出した。 研究対象者に主治医以外の者から研究について詳しく説明し、研究の意義・目的・方法・合併症などについて詳しく説明し、侵襲性や被曝に対する不安解消に努めたが、研究参加希望者が研究期間中になかなか集まらなかった。 よって十分な解析結果が研究期間中に出なかったので、引き続き十分な解析結果がでるべく、この研究を続けていく。
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