研究課題/領域番号 |
15K19673
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
山田 和哉 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (90420190)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 老化 / ラミンA |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、Atypical Werner症候群(AWS)に特異的なラミンAの遺伝子変異が老化の病態にどのように関与するのかを明らかにし、治療薬の開発につなげることである。自験例のラミンA遺伝子変異を有する皮膚線維芽細胞と正常皮膚線維芽細胞を用いて解明する。まず、ラミンA遺伝子変異による光老化(UV 照射にによる細胞へのダメージ)への影響について検討した。次に、ラミンA遺伝子変異による自然老化(酸化ストレス:過酸化水素による細胞へのダメージ)への影響についても検討を行った。その結果、ラミンA遺伝子変異を有する皮膚線維芽細胞では、光老化と自然老化の影響を受けやすいこととその機序を明らかにした。さらに、紫外線、酸化ストレスによる老化(ダメージ)に対するファルネシル転移酵素阻害薬の有効性について検討を行ったが、有効性は得られなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
予定していた研究はほとんど遂行しており、現在、論文投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
これまに得た成果を発展させて、予定していた研究を遂行する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた予算に基づき使用していたが、未使用の予算が生じたため。
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次年度使用額の使用計画 |
予定している研究を遂行するための物品の購入に使用する。
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