BRAFV600E変異を有する11例のメラノーマ原発巣について、腫瘍内部のBRAF変異細胞の分布についてdroplet digital PCR (ddPCR) を用いて解析した。さらに、そのうち9例について転移巣のBRAF変異を解析した。原発巣の変異率は18.5%~83.3%で、腫瘍内部の変異率の差は少なかった。転移巣のうち3例で変異率が0.02%~1.03%の低値であり、変異細胞がごく少数であることが示された。 以上より、メラノーマの腫瘍は、BRAF変異型と野生型の細胞が比較的均一に様々な割合で混ざり合っている可能性が考えられた。
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