尋常性乾癬の病態に大きく関わるTNF-αとadiponectinについて角層バリア機能に対する作用を検討した。培養表皮細胞に対するTNF-α刺激では、表皮に特徴的な極長鎖脂肪酸のセラミド合成が減少し、また角化マーカーも減少することにより角層バリア機能が障害されると考えられた。また、adiponectin刺激では、ELOVL7が増加しており、これはC18→C20に伸長する酵素であることから、それより下流の長鎖脂肪酸も増加させ全体として、総セラミド量が増える可能性があり角層バリア機能に影響することが示唆された。
|