研究課題
ホスホリパーゼCε(PLCε)を皮膚keratinocyte特異的に強発現するトランスジェニックマウス(K5-PLCε-TGマウス)を作成したところ、同マウスの皮膚には鱗屑、表皮肥厚、不全角化、好中球の表皮内浸潤など尋常性乾癬に類似した臨床的・組織学的変化が生じ、皮膚浸潤細胞におけるサイトカイン発現などの免疫学的側面もほぼヒトの尋常性乾癬に合致することを再確認した。また、ヒトの尋常性乾癬でみられる活性化STAT3発現もこのマウスの皮膚で起こっていることを確認した。K5-PLCε-TGマウス皮膚に紫外線を照射すると野生型マウスに比べ著明な好中球浸潤と表皮肥厚がみられた。
2: おおむね順調に進展している
当初の計画通り、PLCε-TGマウスの表現型の解析をほぼ終了したため。
K5-PLCε-TGマウスでみられる乾癬様皮疹の発症に重要な因子を検索する目的で、各マウスの皮膚中のIL-1α-、IL-1β-、IL-6、IL-10、IL-12 p35、IL-12/23 p40、IL-23 p19、IL-17、IL-22、TNF-α-、TGF-β1、IFN-γ、VEGF、Camp、β-defensin 4、S100A7、S100A8、S100A9レベルをqRT-PCRで解析する。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 1件)
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