研究課題
若手研究(B)
円形脱毛症に対する局所免疫療法により、ヒトの皮膚に三次リンパ構造であるiSALT(inducible skin-associated lymphoid tissue)が誘導されることを明らかにした。iSALTの形成と治療効果との相関を検証した結果、毛隆起部に浸潤する制御性T細胞数と治療効果との相関はなく、また浸潤するCD4陽性T細胞、CD8陽性T細胞、制御性T細胞の比率においても相関はみられなかったが、治療予後良好例ではiSALT内に浸潤するCD20陽性B細胞数ならびに誘導された高内皮細静脈数が有意に多かったことから、これらは局所免疫療法の治療予後予測因子となる可能性が示唆された。
皮膚科、免疫学、アレルギー