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2015 年度 実施状況報告書

主観的認知障害のコネクティビティ解析によるアルツハイマー病超早期診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K19721
研究機関名古屋大学

研究代表者

牧野 多恵子  名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任助教 (70735406)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード主観的認知障害 / アルツハイマー病 / 安静時機能的磁気共鳴画像 / 拡散テンソル画像
研究実績の概要

本研究の目的は、主観的認知障害(Subjective Cognitive Impairment:SCI)の安静時脳機能的結合および脳内神経線維の構造的結合の特徴を明らかにすることである。安静時機能的磁気共鳴画像(resting state functional magnetic resonance imaging:rsfMRI)および拡散テンソル画像(Diffusion Tensor Imaging:DTI)のアルツハイマー病超早期診断の有用性を検証するとともに、アルツハイマー病発症に関わる脳神経回路障害の発生メカニズム解明を目指す。
初年度にあたる平成27年度は、既に生命倫理審査を経て愛知県内で実施中である「地域在住高齢者の介護予防プログラムの開発と効果検証」研究参加者のうち、本研究への参加同意の得られた22名の脳画像検査(rsfMRI・DTI)・認知機能検査(全般的認知機能・記銘力・言語能・作業記憶・精神運動速度・実行機能)・血液検査(アポリポ蛋白E)を実施した。同検査を名古屋大学医学部附属病院通院患者においても実施するため、生命倫理審査申請を行い、本年受理された。現在、対象者のリクルートを行っている。rsfMRIおよびDTI画像は、Statistical Parametric Mapping12(SPM12)で解析可能となるデータに変換作業を行っているほか、画像解析方法の習得を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

SCIを有する地域在住高齢者のデータ収集を終え、解析準備の段階にある。通院患者のデータ収集も、間もなく開始される。初年度としては、おおむね順調な達成度と考える。

今後の研究の推進方策

当初の研究計画では、脳画像検査・認知機能検査・血液検査と併せて脳脊髄液検査を実施する予定であったが、生命倫理審査にて、侵襲性の高さを理由に脳脊髄液検査実施が認められず、代替方略での補完を推奨された。本研究では、詳細な認知機能検査を実施するため、この検査結果および血液検査(アポリポ蛋白E)結果を代替方略として用いることとし、主観的認知障害者をハイリスク群とローリスク群とに分割し、2群間のrsfMRIおよびDTI画像の差異を解析することとする。

次年度使用額が生じた理由

通院患者のデータ収集開始が遅れたため。

次年度使用額の使用計画

通院患者の脳画像機器使用料、当研究の成果発表および関連する学術的情報収集のため学会参加旅費に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 地域在住高齢者における主観的認知障害の関連要因に関する検討-豊田市運動介入研究ベースラインデータより-2015

    • 著者名/発表者名
      牧野多恵子, 上村一貴, 梅垣宏行, 成憲武, 島田裕之, 葛谷雅文
    • 学会等名
      第57回日本老年医学会学術集会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
    • 年月日
      2015-06-13

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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