統合失調症の認知機能障害に特徴的な分子遺伝機構を解明するために、大阪大学精神医学教室「ヒト脳表現型コンソーシアム」に蓄積された健常者400名のデータにより52種類の認知機能におけるGWASを網羅的に行い、認知機能に関わるSNPの同定を試み、統合失調症患者250名のデータによりreplicationを行った。これらGWASとreplicationの結果のメタアナリシスを行い、記憶に関連する認知機能に関わるSNPを明らかにした。さらに遺伝子ネットワーク解析を行ったところ、認知機能と関わりのあるグルタミン酸レセプターとの関連が示唆された。
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