摂食障害は若年女性を中心に増加しており,予防や病態解明が求められている。摂食障害では対人関係のストレス対処の困難さを認める。本研究では,病態解明に向けて,摂食障害患者の対人関係ストレス課題遂行時の脳活動をfMRIを用いて測定した。 また,予防や早期発見に向けて,女子大学生の摂食態度を調査した。食行動の重症度分類を行い,その後の変化を検討した。重度障害群の学生は,摂食障害患者や摂食障害のハイリスク者を多く認めた。中程度障害群の学生は,体重変化や抑うつ傾向を認め,将来の摂食障害のリスクを有する可能性がある。予防に向けて,重度・中程度障害群に対して,早期介入を行う必要があることを報告した。
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