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2015 年度 実施状況報告書

ジェネティックニューロパソロジーによる統合失調症脳内分子表現型解析

研究課題

研究課題/領域番号 15K19739
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

國井 泰人  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (00511651)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード死後脳 / 統合失調症 / 双極性障害 / Akt / ドパミン / 遺伝子多型
研究実績の概要

当講座の精神疾患死後脳バンクにおいて凍結保存された精神疾患(統合失調症及び双極性障害)死後脳及び新潟大学脳研究所保管の年齢、性別、死後時間等をマッチさせた非精神神経疾患対照死後脳合わせて全50例を測定対象とした。これまでの研究で精神疾患群において発現量に変化があると強く考えられる分子(Akt シグナルメンバータンパク6種及びドパミンシグナル調節分子2種)について、前頭前皮質、側坐核の2領域において、脳内分子表現型(タンパク質発現量)の継続解析を行った。加えて計36例の死後脳(非精神疾患例と統合失調症及び双極性障害以外の神経精神疾患例)を追加して、上記分子及び関連する分子について各々の遺伝子多型解析を終了している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の研究計画通り、統合失調症をはじめとする精神疾患死後脳を用いた分子発現解析を行うことができ、更に次年度の予定であった遺伝子多型多型解析も終了している。しかし、一部の分子については解析が終了していないため。

今後の研究の推進方策

解析の終了していない一部の分子の解析を早急に進め脳内分子表現型を同定し、遺伝子多型との関連を解析する。また精神疾患群に関しては、当バンク特有の詳細な臨床情報(罹病期間、抗精神病服薬量、生活歴・既往歴・手術歴・鎮痛薬を含む全服薬歴等)を駆使し関連を検討する。

次年度使用額が生じた理由

精神疾患死後脳を用いた分子発現解析のうち、一部の分子については解析が終了していないため。

次年度使用額の使用計画

できるだけ早急に解析の終了していない分子の解析を行い、予算を執行する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 統合失調症患者死後脳前頭前皮質における Akt シグナル伝達系蛋白質群の多項目同時測定2016

    • 著者名/発表者名
      日野瑞城, 國井泰人, 松本純弥, 和田明, 長岡敦子, 丹羽真一, 高橋均, 柿田明美, 赤津裕康, 橋詰良夫, 山本孝之, 矢部博興
    • 学会等名
      第11回 日本統合失調症学会
    • 発表場所
      群馬
    • 年月日
      2016-03-26
  • [学会発表] 若手研究者育成プログラム・プログレスレポート「精神疾患死後脳を用いたジェネティックニューロパソロジーの展開」2015

    • 著者名/発表者名
      國井泰人
    • 学会等名
      第37回 日本生物学的精神医学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2015-09-25

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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