本研究では申請者らが開発したタウイメージングトレーサー18F-THK5351を含む化学構造の異なる複数のタウイメージングトレーサーの結合特性、薬物動態特性を検討した。その結果、18F-THK5351は生体内で硫酸抱合体に代謝され、それは脳に移行しないことを明らかにした。また、18F-THK5351の主なoff-target binding(タウ病変以外への結合)はモノアミンオキシダーゼB(MAO-B)であることを明らかにした。一方、18F-AV1451のoff-target bindingは報告されているMAO-A、メラニン以外に他に存在することを明らかにした。
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