研究課題
若手研究(B)
本研究では、肺悪性腫瘍患者の4D-MRIを撮像し、得られた腫瘍の呼吸性移動をCT画像に組み合わせ、仮想4D-CT像を作成することを目的とした。6例の肺癌患者に対し4D-CTと4D-MRIを撮影し、呼吸による胸郭の動きや腫瘍の動きが確認できた。腫瘍は頭尾側方向の動きが最も大きかった。ほとんどの症例で、4D-MRIでも4D-CTと同等の腫瘍の動きが確認できた。MRIとCTとの融合については、撮影体位の違いも大きく、剛体の解析方法が不十分であった。そのため、研究期間内には仮想4D-CTのプログラムが開発は実現できなかった。今後はさらに仮想4D-CTのプログラムの開発に取り組む予定である。
画像診断