肝幹細胞の形質を有し、予後不良なEpCAM陽性肝細胞癌ではダイナミックCT動脈相における不均一な濃染パターン、内部の造影不染域含有、MRIの拡散強調像におけるより低値なADC値、Gd-EOB-DTPA造影MRI(EOB-MRI)肝細胞相におけるnon-smooth marginという画像特徴をEpCAM陰性肝細胞癌群に比較して有意に高い頻度で認められた。これらの画像所見はEpCAM陽性肝細胞癌を推察するのに有用であり、将来的な個別化医療に貢献するものと考えられる。一方、EMT関連HCCを画像で推察することは難しいと考えられたが、EOB-MRIの肝細胞相での増強率がより低値を示す傾向を示した。
|