本研究における研究代表者の研究グループが開発したMRI撮像法であるheavily T2強調3D-FLAIR法の撮像パラメータの決定し、脳内代謝産物の排泄の機序であるglymphatic systemの評価をすることにより静脈内に注入された造影剤が脳室周囲器官の一つである、OVLT(終板脈管器官)の前方を経て脳脊髄液へ排泄されることを示すことができた。 また、この撮像方法では内耳器官における内リンパ水腫の評価にも有用であることが示されており、造影剤の静脈内への注入4時間後に撮像することによりメニエール病以外の疾患や正常コントロールでも蝸牛内に水腫が時としてみられることが確認された。
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