研究課題
放射線誘発性脱毛モデルに対し、ラット血液より作成したPlatelet rich plasma(以下PRP)を、放射線の線量・投与方法(皮下注射もしくは皮内注射)・投与期間・投与タイミングを変更しながら投与した。検討の結果、最も効果的と思われる組み合わせで、確認実験を行い、照射後7週目まで肉眼的な検討を行った後、組織の採取および染色組織を用いた検討を行った。肉眼的な評価では、照射に対して、何も投与しなかった群および生理食塩水を皮内注射した群に対し、PRPを皮内注射した群では、7週目まで経時的に照射後の脱毛の程度が軽減された。照射後7週間で採取した組織を用いた組織学的な検討でも同様に、何も投与しなかった群および生理食塩水を皮内注射した群に対し、PRPを皮内注射した群では、照射後の毛根数の減少が軽減されていた。PRPが放射線誘発性の脱毛に対して、有効である可能性が示唆された。
すべて 2016
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J Radiat Res.
巻: 57(5) ページ: 512-523
10.1093/jrr/rrw028